ユーミン・22歳、荒井由美から松任谷由美へトランスフォームする。

荒井由美はファーストアルバム「ひこうき雲」で本格的に活動を始める。ユーミンは、当時の四畳半フォークと比較して語られることも多いが、フォークでもロックでもなく歌謡曲とも違うそのユーミンのスタイルはシティポップやニューミュージックと呼ばれた。荒井由美時代から音楽的な評価は受けていたが、22歳で結婚し「松任谷由美」となった彼女はさらに進化していく。アルバムがリリース毎に売り上げを更新するのにくわえ、ミュージックシーンのみならず「恋愛の教祖」として、その発言・存在は多大な影響力を持つようになった。バブル前夜から始まった疾走、そこに時代の女王に“変体”したユーミンがいた。